STUDY
住まいの知識、教えます。
1. どういう家で暮らしたいですか?
どういう家で暮らしたいですか?
舟越工務店が考える、よい家。 (タイポロジー的に、、、順不同。)
……・経年変化を楽しむ家
…………….・無垢の木を使う
……………………・木の色の変化
……………………・木の風合いの変化
…….・緑をいただく
…….・太陽をいただく
…….・風をいただく
…….・素材をいただく
20. 流行に流されない家
19. 手触りのいい家
家はひとが使うもの。
手で触る、
たとえば、手摺、壁、、、
足で触れる、、、床。
あたりが、やさしい、
素材、つくりで、
つくられた家は、
気持ちがいい、
居心地がいい。
18. タフでラフな家
タフ(丈夫)で、
ラフ(気取らない)な家。
タフ。
長く使える。
安心感がある。
懐が深い。
ラフ。
ゆるい。
肩肘張らない。
自然体。
自由。
自然。
そんな感じの、家。
17. 現代の民家
昔は、日本各地、
地域によって、
家のつくられ方が違っていた。
遠方に行く機会があると、
よく、その違いが感じられる。
そこの気候風土に応じて、
知恵と工夫により、
導き出されたかたち。
文化を感じる。
その土地、地域特有の、
いわゆる、民家のかたち。
今のような、
新しい機械や装置、
建材など、ない時代。
自然に寄り添うかのように、
つくられている。
そこには、無駄がない。
昔の家の知恵と工夫から学び、
現在の新しい技術と融合させる。
現代の民家、と呼べるような家。
16. 素材をいただく
自然の産物である、
木、紙、石、土、油、、、
いわゆる、自然の素材を、
自然に近いかたちで、
家に使うことで、
自然を感じる。
自然がつくりだした造形、
あたたかさと、
時が経って、
より味わい深くなる、
風合いを感じさせてくれる。
15. 風をいただく
夏の木陰。
暑くても、
影があって、
いい風あれば、
涼しい。
夏は、家の室内を、
木陰となぞらえて、
そこに、自然の風が、
吹き渡るよう、窓を設ける。
窓は、外の風を、
室内に取り込む、入り口となる。
外の自然の風の流れの向きを考え、
それを、室内に呼び込むよう、
窓を設けるようにする。
そして、入った風が抜ける窓を設け、
室内に風が吹き渡るようにする。
自然のエネルギーを
うまく家に取り込むことで、
自然が感じられ、できるだけ、
人工のエネルギーの利用をも、
減らすことができる。
14. 太陽をいただく
空からにまんべんなく、
恵を与える太陽。
そのひかりを、
家にうまく取り込む。
自然のひかり、、、
これも、常に変化する。
晴れ、曇り、雨の日、
季節によって変化する、
太陽高度、
日の入り、日の出の位置、
太陽のいわば、軌道が変化する。
窓からの光の入り具合も、
常に変化する。
自然の光で、
室内の明るさを確保する。
そして、移りゆく光の様子が、
楽しめれたら、なおいい。
冬は太陽の暖かさを、
取り込んで、室内を暖める。
夏は、室内に対して、
暑くならないよう、
太陽の熱をカットする、工夫も考える。
自然のエネルギー、
太陽の光と熱をうまく利用しないと、
もったいない。
13. 緑をいただく
家は、 ひとがつくりだし、
そのかたちが、 そのまま、
長きに渡って、 変わらない。
そこに、自然の営み、時間の流れで、
緩やかに変化するものを加えることで、
家とそれが、共鳴し、 お互いに引き立つ。
そして、奥行きと、彩りを与える。
それが、緑。
緑は、いわば、自然のつくりだす、造形。
緑があることで、
人工的なものに囲まれた空間の中、
自然が感じられようになる。
室内から、見える部分に、
緑、木を植える。
庭をつくる。
室内とつながるように、、。
アプローチの小脇に木を植える。
家の前にも木を植える。
家に奥行き感が、でてくる。
そして、通りを行く、
ひとにも、やさしい家となる。
12. 自然が感じられる家
家、そして、室内。
いわば、人工的につくられた空間。
室内に居ながらにして、
自然を感じることができる。
自然に対抗するのではなく、
自然と共生する。
外に対して、閉じるのではなく、
開く、開くことができる家。
自然を取り込むことによって、
家全体に潤いが生まれます。
春夏秋冬、、、
四季おりおりの、移り変わりが感じられる。
緑、植物が感じられる。
太陽の光が感じられる。
自然の風が感じられる。
自然は一定ではない、
常に移り変わる、、、
その、自然のいいところをいただいて、、、
自然とつながる。
11. コンパクトで、拡がりのある家
コンパクトとは、
小形で中身が充実していること。
家は大きすぎないようにつくる。
できるだけ、コンパクトにつくる。
そして、その空間に、
いろいろなことを凝縮させる、、。
まさに、コンパクト。
小さい空間となるが、
そこに、拡がりが感じられる、
設えを準備する。
そうすることで、
実際より、広く感じられ、
落ち着きと拡がり、
つながりが感じられる、家となる。
家のサイズが小さくなると、
敷地全体に余地が生まれる。
そこに、庭をつくり、
塀をつくり、
室内空間が、そこにつながるかたち、
室内と外が自然とつながり、
より室内空間に、拡がりが与えられる。
そして、敷地全体が生きたスペースとなる。
10. シンプルな家
シンプルとは、
簡素、単純、素朴、、、
家はできるだけ、
シンプルにつくっておく。
そして、そこで暮らすひと、
ものが、逆に引き立つように考えるのである。
窓から入ってくる、
ふとした光も引き立つ。
植えた木も、引き立つ、、。
シンプルにつくった家は、
わかりやすい。
家のつくりも、シンプルな方が、
わかりやすい、、、扱いやすい。
家は、どうしても、
いろいろなものが、
増えてくる。
それらにも、対応しやすい。
できるだけ、すっきりする。
そのほうが、
楽なのである。
不要な、デザインなどは、
いらないのである。
9. 自分の好きな家
単純に自分勝手な家、
という意味では、ありません。
ひとは、ひとによって、
そのひとにとって、
こうしたい、こうあるべき、
この方が好き、
なんとなく、この感じがいい、、、
という、ひとにうまく説明できないような、
感覚的な好みや、望みがあるはずです。
当事者以外、いわゆる、
まわりの、意見は置いといて、
自分の本当のこころの声に素直になり、
家を考え、つくるのが、一番であると思います。
その家で生活する、付き合っていく、
長い時間を過ごしていくのは、自分です。
自分の肌身にあった、
家をつくるのが、自分にとっての、
いい家であることなのです。
そして、家づくりは自由でありたい、、、
自分流。
それが、家の個性となり、
そのひとの、個性ともなるのです。
8. 職人がつくる家
家をつくるのは、
職人。
職人とは、自ら身につけた熟練した技術によって、
手作業で物を作り出すことを職業とする人のこと。
家をつくるのには、
多種多様な、
職種が関わることにによって、
ひとつの家が出来上がる。
いわば、いろいろな職人が、
頭で考え、手を動かし、
つくるということ、、、関わることで、
ひとつの家が出来上がる。
それは、できた後も続く、、、
できた家のメンテナンスにも、
関わっていく、
それをも、見越した仕事をするのが、
職人。
家づくりの要。
そんな、技を生かした家。
7.節を見せる家
木は、節が有るもの。
自然のまま、
そのまま、正直に見せる。
自然のありようが、わかる。
そこで、自然を感じる、、、
感じられる。
節ひとつ、ひとつにも、
かたちが違う。
木、1本、1枚、
それぞれ違う。
同じものはない。
そこが、おもしろいところ。
ひとつひとつに、
表情があるのである。
6. 木の風合いの変化
木は触れば触るほど、
良くなる。
艶がでてきて、角が取れ、
まろやかになる。
肌合いがよくなる。
どんどん良い変化が生まれるのである。
木の種類にもよるが、
木は柔らかい。
柔らかいということは、
あたりが柔らかいということなのだが、
逆に、柔らかいということは、
キズもいきやすい。
これらも、使い込んだ歴史として、
良い風合いの変化として考えていただきたい。
5. 木の色の変化
木は、丸太から、加工されて、
柱や梁などの角材、床や壁、天井に張る板材、
カウンターなどの厚板などのかたちとなる。
それらを、建築で使うのだが、
最初は、なんとなく、心もとない状態、
白木、、、白く映るのである。
新築や改造など、工事が完成して、
お引渡しさせていただく時も、
ほぼ、そのままの状態なのである。
それが、徐々に時間の経過を経て、変化してくる。
太陽の光が当たることで、徐々に、焼けてくる、、、
飴色に変化してくるのである。
そうなることで、実に落ち着いた、
いい感じとなってくる。
そして、色の違う、全体の木が、
馴染んでくる。
そして、家全体が、
深みのある木の色の感じで、
落ち着いてくる。
また、木によって、
経年の色の変化の仕方がさまざま。
たとえば、唐松は、木のもつ油の影響で、
濃いい飴色となる。木目もしっかり見えて来る。
杉は、赤味(赤い部分)と白太(白い部分)が、
均一に近くなり、木目も目立ちにくくなる。
4. 無垢の木を使う
木というものは、
使い込めば、使い込むほど、
味が出て来る、馴染んでくる、ということは、
感覚的にもうなづけるのではと思う。
白木の木製のバットが、使い込まれるほどに、
馴染んできて、いい風合いになる、、、
階段の木の手摺の、
持つところが、つるつるになり、
深い色合いになってくる、、、
使い込まれた、木のカウンターの風合い、
木の家具の風合いなど、
経験の中で、感覚的に感じている。
木の経年変化 ⇒
3. 経年変化を楽しむ家
経年変化・・・年月が経つうちに製品の品質・性能が変化すること。
特に、摩耗・腐食などで性能が劣化すること。
また、時間の経過とともに住居が損耗すること。
、、、と、いうふうに、
どちらかと、悪い方にいわれることなのかもしれない。
家というものは、長い年月に渡り、
使用し続ける、在り続けるもの。
そして、地域、環境に在り続けるもの。
年月が経つほど、悪くなるのでなく、
逆に、良くなるもの、ことで、
構成したいのである。
時が経てば、メンテナンス、、、
補修や更新するなどの、
手を加えることも必要になるが、
それが、やり易いものを考える。
手にフィットする、馴染んでくる、
使い込んだ道具のよう、、、
古いお寺の、磨きがかかった床のよう、
使うほどに、時間の経過によって、
馴染み、、、、
醸し出す深い風合いのようなが、
感じられる家がいいと思う。
経年変化を楽しむ家をつくる方法
2. 年月を楽しむ家
シロアリについて
最近、テレビを見ていますと、よく住宅の番組を目にします。私も仕事柄、その手の番組はよく見るのですが、その中でよく取り上げられている題材に「シロアリ」があります。春さきからシロアリの活動が活発になります。ということで、今回はまずシロアリについてです。かたい内容になりますが、家を長く快適に保つためにはひとつ知っておかなければならない事です。
1.シロアリの生態
■ヤマトシロアリとイエシロアリの区別
ヤマトシロアリ
●分布/北海道北部を除く日本全土
●好む土質/粘質土
●好む木材/湿潤な木材
●羽あり/ 体長 4.5~7.5mm、体色黒褐色、群飛時期4~5月の昼間
●兵あり/体長 3.5~6.0mm、 円筒形に近く両側が平行、体長の約1/2
イエシロアリ
●分布/本州南岸以南
●好む土質/砂質土
●好む木材/湿潤な木材に限らず乾燥材も
●羽あり体長/7.4~9.7mm、体色黄褐色、群飛時期6~7月の夕方
●兵あり/3.8~6.5mm、頭部卵形、体長の約1/3
「シロアリ」と「クロアリの羽アリ」の見分け方
シロアリ
●触覚/数珠状
●胴体/くびれがない
●羽/4枚とも同じ大きさ
クロアリの羽アリ
●触覚/L字
●胴体/くびれて細い
●羽/前が後より大きい
日本に広く分布し、家屋に被害を及ぼす代表的な種は、ヤマトシロアリとイエシロアリの二種です。上図のようにこの2種類は異なった生態をしており、私達が生活する地域ではヤマトシロアリが生息していると考えられます。シロアリが好む場所は、湿気の多いところ、日が当たらず風の通らない所とされます。
2.わが家にシロアリがついていないか確かめる方法
●床下や基礎また土台に蟻道(シロアリは光や風を嫌うため、土で道を作ってその中を移動する)や蟻土(木材の割れ目や継ぎ目に土を詰める)がないか調べる。
●食痕がないか確認する。
●柱などの木材をハンマーでたたいて空洞音が聞こえないか。
●住まいやその近辺からシロアリの羽アリが郡飛(新しい巣を作るため巣から飛び出す。ヤマトシロアリは日中に群飛する)
3.対策
基本的に薬剤に頼らない建築的対策をとっています。やむを得ず土壌処理等の薬剤処理をした場合であっても、その効果は建物の寿命ほど長くは持続しません。またOM ソーラーの場合、空気の通り道となる床下空間への薬剤散布は絶対避けなければなりません。
建築的対策として以下のことをしています。
1.土中にはシロアリの餌となる木材・根株などを残さない。
2.基礎は、床下に水分が上がらないように防湿シートを敷き詰め、土壌を盤面コンクリートで覆うベタ基礎とする。(シロアリが侵入できない基礎構造にする)
3.土台などの木部には、ヒノキ・ヒバのような対蟻性のある樹種を使う。
4.床下の空気が滞留しないように基礎構造を考慮し、床下換気計画をしっかり行う。
5.床下を点検できるように,点検口を設ける。
6.アリ返し形状の水切りを施工。
4.普段からの心がけ
対策として以上のことを行うことで、シロアリに対して絶対かと言えばそうは言えません。シロアリが住みついてしまってからでなく、普段から少しでも気にかけておくことも大切なことだと思います。(例えば、家の周辺に木材など物をできるだけ置かず、風通しに配慮する。羽アリ(ヤマトシロアリ)が飛んでくる4 ~5 月には家の周辺を見回る。)そして、もし発見した場合は早くに対処することが大切です。
-
- フォームからのお問合せ
- お問い合わせフォーム
-
- お電話からのお問合せ
- 0773-27-8739
-
- FAXでのお問合せ
- 0773-27-8030