舟越工務店ブログ
切り取られた空間
2階の床板の一部を外す。
浮かび上がった、、、
切り取られた空間。
まわりが暗ければ暗いほど、
光の差し込む様が、
より感じられる、、、
劇的に映るのである。
閑雲居 土蔵改修project
採光の工夫
土蔵の内部の様子を見させていただくと、
数々の工夫が見受けられる。
外に対して、丸窓が切ってある。
薄暗い空間に、光が差し込まれる、、、
そして、その折りかねの壁、
米貯蔵庫のブリキの壁に、
窓が切ってある。
内部には、照明はない。
外部からダイレクトではなく、
ワンクッションおいて、
空間に自然光を取り込む、
採光の工夫がされているのである。
閑雲居 土蔵改修project
ブリキ張りの壁
土蔵内部の様子。
床は老朽化し、
ところどころ、床板が破損してきている。
他は、小さな補修箇所はあると思われるが、
健全な状態なのである。
床下の湿気が原因であると思われる。
全体の約4mx4mの平面に、
約2mx2mのブリキの鉄板張りの壁で、
仕切られたスペースがある。
米を貯蔵する為のスペースなのである。
床は撤去し、土間コンクリートの床にする、
この間仕切壁を残すか、残さないか、、、
は思案のところであったが、
このブリキの風合いも、なかなかなのだが、
撤去することとなった。
入口のブリキ張りの開き戸は、土蔵入口の戸に、
流用することと、なったのである。
閑雲居 土蔵改修project
北側からの見え様
奥に伺える、
母屋である建物と、
そして、土蔵が、
一連の建物のようになる。
図らずとも、そうなることが、
予想される、、、
北側からの見え様なのである。
閑雲居 土蔵改修project
木摺りが張られた
腰から上の壁に、
木摺りが張られた。
外トイレの様子なのである。
木摺りといえば、
左官の壁の下地、、、、
見えなくなるのだが、
等間隔で、
実にきれいなのである。
腰壁は杉板張り、
壁は、漆喰塗りという、
仕上げとなるのである。
古民家再生in里山 2018
新緑の中、足場が組まれた
清々しい、
新緑の中、
足場が組まれた。
満を持しての、、、
いよいよ、
これから、土蔵の、
内外装共に、
手を加えさせていただく、
のである。
閑雲居 土蔵改修project
真綿が敷き詰められたよう。
2階の天井裏。
断熱材がない、、、
部屋の温熱環境を良くするべく、
断熱材を施したのである。
パーフェクトバリア 13K 厚み100が、
敷き詰められたのである。
ポリエステル100%の、断熱材。
真綿が敷き詰められたよう、なのである。
妻壁の隙間は、
発泡ウレタンを注入し、塞ぐ。
これは、動物の侵入防止の為なのである。
古民家再生in里山 2018
外水廻りを改変する
外の水廻りの改変する。
外トイレの拡充と
バリアフリー化、
外流しの増設をする。
ということで、
まずは解体工、
そして、配管へと移る、、、
既設の配管につなぐべく、
配管するのである。
古民家再生in里山 2018
古障子を流用する。
小屋裏のスペースを仕切る、
在るものを使うのである、
施主様の意向で、
古障子を流用するのである。
一番左の部分は出入り口となるので、
吊戸に改変する、、、
そして、手摺の部分の2枚は、
固定の障子戸とした、のである。
障子紙は、丈夫な障子紙、
タフトップに張り替えたのである。
古民家再生in里山 2018
キッチンのシンク下のスペース
造り付けキッチンのシンク下は、
ほぼ100%の確立で、
オープンにする。
その利点は、たくさんある。
まずは、メンテナンスのこと。
配管の様子が、見やすい。
オープンなので、もっともなのだが、
将来においての、異常があったときも、
大変わかりやすいのである。
だだ、邪魔になるので、
配管は出来るだけ、奥に立ち上げるのである。
そして、床下点検口がとれ、
床下の配管の状態も確認しやすいのである。
キッチン下なので、
ひとが床下に入れるサイズの床下点検口がとれ、
日常では、まったく邪魔にならないのである。
キッチンを使うという、
日々の作業にも、利点がある。
下に前面までものが置かれていないのが前提であるが、
足が前に踏み込めるということである。
実に、楽な体性がとれる、のである。
フリーなスペースがある、
というのも、ひとつある。
ダストボックスや、
キャスター付のラック、
米びつなど、
いろいろなものが置ける。
そこそこ、大きなものも設置できる。
工夫次第で、有効な使い様が、
できるスペースなのである。
登り軒天の家
食洗機のパネル
食器洗い乾燥機、
略して、食洗機。
無限のチョイスでつくれる、
一からつくる、
造り付けキッチンに、
組み込む、、、
ビルトインするのである。
そこで前面パネルは、
廻りの素材と合わす、
引き出しの前板や、
幕板など、本体に至るまで、
杉の集成パネルである、Jパネルを使っている。
それを、規定の厚みに合うように、
薄く削り、納めるのである。
キッチンの表面の、
材の木目の向きが、横目なので、
同方向、横目で納めるのである。
登り軒天の家
バスケット置き棚
脱衣室の設え。
洗濯機を設置する、すぐ横に、
洗濯物を入れる、
バスケットを設置するのが好ましい。
ということで、洗濯機の横に、
棚を併設するのである。
バスケットの数は1つでは、
事足らない、、、
2つ、3つ置けるよう、
棚を設けるのである。
棚板は、杉の集成パネル、
Jパネルの厚み24mmとし、
前面の小口は木を打っている。
壁がない方の受けは、
頑強なステンレスのL型金物で、
受けているのである。
登り軒天の家
勾配なりの建具
玄関収納の奥は、
天井までの収納となる。
建具も天井まで最大限、
ということで、天井の勾配なりの建具となっている。
どうしても、斜めにできない方は、
建具の表の面材と、同材である、
ピーラーの柾目の突き板を張っている。
個々の建具が合わさって、
ひとつの、壁面となるよう、
見立てるのである。
登り軒天の家
スッキリ納める。
ただでさえ、油が飛ぶ、
家の中で、汚れ易い部分の、
最たる部分のひとつ、
レンジ廻り、なのである。
できるだけ、掃除がし易いよう、
スッキリと納めるのである。
ガスコンロや、レンジフードの、
機器自身の、汚れへの対策、
掃除し易さの追及は、
いわば、その機種選定における、
大きな判断基準ともなっているのである。
となると、それ以外の部分、
キッチンカウンタートップ、
壁面、そして、その廻りの設えも、
シンプルにつくるのが、
一番と思うのである。
ということで、できるだけ、
余分な部材をつけない納まりとし、
機器、廻り共々、
スッキリ納まっているように、
つくるのである。
キッチンカウンタートップは、
人工大理石とし、
壁はメラミン化粧版、
いわゆる、キッチンパネル、
ダイニングとの堺は、
油等をガードしながら、
キッチンとダイニングのつながりを持たせる、、、
視界の妨げにならないよう、
強化ガラス厚み8mmをはめ込んでいる。
ガラスの角は、
アルミの枠を入れず、
ガラスの小口は、
糸面磨き仕上げとすることで、
スッキリさせるのである。
登り軒天の家
古梁にピタリとくる、天井高さを導き出す
小屋裏のスペース一部を、
既存の障子で仕切り、
より、設える、、、のである。
垂木、野地板表わし、
いわゆる、小屋裏表わしのスペースの、
天井に断熱材を施し、板張りとするのである。
壁の合板は、2005年の工事のときのものである。
断熱材は、真綿のような、、、
ペットボトルをリサイクルして製造されている、
ポリエステル100%の断熱材、
パーフェクトバリアの13k厚み100を、
ギッシリと設置する。
そして、杉の板張りとする。
高さの違う、湾曲する古梁を表わしにしながら、
ピタリとくる、天井高さを導き出し、
張り巡らすのである。
古民家再生in里山 2018
古民家メンテナンス工事
仕事をさせていただくのは、
ほんと、久方振り、、、
古民家再生in里山 (築150~200年)に、
メンテナンスの手を加えさせていただく。
以前工事させていただく前からの、
旧来から箇所も含め、細かな部分も含め、
多岐に渡る内容なのである。
もとの内容より、拡張する部分もある。
まずは、小屋裏のスペースに、
手を加える、のである。
古民家再生in里山
伸びる空間
フロアーと天井の板が、
長さを助長する、、、
奥の板塀までが、
一連の空間のよう。
伸びる、空間なのである。
登り軒天の家
洗面台の下には点検口
造り付けの洗面台の下には、
床下点検口を設ける、
これは、当社の通例となっているのである。
通常はオープンなのだが、
あっても邪魔にならないところ、、、
ということで、
両開き戸が取り付いているが、
床下点検口を設けたのである。
洗面台の給排水の配管はもちろんのこと、
各部分行きに配管を分岐させる、ヘッダーや、
洗濯、トイレ、浴室という水廻りの関係に近く、
メンテナンス、点検等のことを考えると、
まさに、ベストポジションなのである。
もちろん、ひとが入れる大きさとなっているのである。
可動棚を外す必要があるが、
充分は入れるのである。
登り軒天の家
造り付けの洗面台
洗面台も造り付けでつくる。
一から考え、つくるので、
いわば、無限のバリエーションとなる。
水栓はもちろんのこと、
洗面器部分などの、
既成品とのコンビネーションでつくる。
スペースに応じたかたちなのである。
鏡はスペースに合わせカットする。
洗面台の下の部分は、
オープンにするかたちが多いが、
ローカからの見え様も考慮して、
両開き戸を取付けたのである。
登り軒天の家
外収納の床のつくり
デッキの脇に、外部収納をつくった。
床は、デッキと同じ、
ウエスタンレッドシーダーの厚板。
板は1枚1枚外せるつくりとした。
下に受け木をつけて、
それに乗っかっているかたち、
いわば、置いたあるだけなのである。
まずは、手前の丸穴があいている、
1枚を外せば、
あとは手が入るので、
簡単に外せるのである。
この下も、収納となっているのである。
と同時に、外部収納といえ、
床下を点検できるようにしたのである。
登り軒天の家
定番の位置取り
造り付け、
いわゆる、手製の玄関収納。
開き戸が並び、
閉じると、壁面のようになる。
細かな各収納の集積が、
ひとつの玄関収納となるのである。
外から、カウンター下の収納、
ポスト受け、下は雑多なものが入れられる収納、
そして、内にずれて、
傘を収納するスペース、
中にはバーがあり、
底板は穴が開いており、
長い傘の入る、、、
そして、内にずれて、
靴収納とつづくのである、、、
定番の位置取りなのである。
登り軒天の家
木を1本植えた。
アプローチの中盤の小脇に、
木を1本植えた。
シマトネリコである。
下草、石並べ、、、
造園屋さんアレンジによる。
緑がアプローチ上に折り重なるような、
樹形になる、、、というイメージなのである。
不思議なもので、やはり、樹木が1本あるだけで、
家がぐっと、引き立つのである。
家といういわば、人工的な造形物に、
自然派生的な形をつくりだす、
樹木が合わさることで、、、
いわば、相反するものが、
折り重なることで、
互いがより、引き立つ、
引き立て合う、のである。
登り軒天の家
バウンドさせる光
玄関内部、
外光が、ランマのFIX越しに、
天井にあたり、
そのバウンドした光、
自然光で、玄関全体を明るくするのである。
照明は角度を調整できるダウンライト、
ユニバーサルダウンライトひとつのみ。
壁面にぐっと寄せている。
壁面を照らし、
そのバウンドした光で、
玄関全体に明るさをもたらす、のである。
登り軒天の家
バタフライ型天井
ランマ部に、FIXガラス。
トーメーガラスをはめ込んだ。
この、ガラスを基点に、
外は、外に向かって登る軒天井、
内は、内に向かって登る天井、、、
いわば、バタフライ型天井となったのである。
昼は、外の明るさが、
軒天沿いに内部に入ってくる。
外は、内部の明かりが、
天井沿いに、外の軒天を照らす、のである。
自然と外部と内部がつながる、
つながっている、、、
そんな部分をつくったのである。
登り軒天の家
デッキの足元
デッキの足元の様子。
シロアリの被害から免れる為の工夫している。
今回は、べた基礎のベーススラブを、
デッキ先端まで出している。
そして、その上に庭部分の高さとの、
取り合いの関係で、
コンクリートを増し打ちしているのである。
手前の束柱は、木(ウエスタンレッドシーダー材)とし、
コンクリートへは、基礎パッキンを介して、
ワンクッション置く。
そして、点検しづらい奥の束は、
鋼製束としたのである。
いわば、地盤より、
木を遠ざける工夫、なのである。
デッキのつくり様、
一軒一軒、これらのディテールは、
進化しているのである。
登り軒天の家
マットレス置き台
マットレスの下に敷く、
いわゆる、
マットレス置き台、
木で造らせていただいたのである。
材はヒノキ、床との接地部は、
クッション材を張っている。
マットレスの下の通気性がよくなるよう、
格子にしている。
3つのものが合わさって、
1つとなるようにしている。
ひとつひとつの大きさが、
手頃なサイズとなり、軽くなり、
収納にも納められるようにしたのである。
登り軒天の家
定番がちらほら
玄関廻り。
すっきりと納まった。
こうやって見ると、
当社の定番がちらほら。
玄関ポーチは、
小石(大磯)の洗い出し。
玄関ドアは、家、ひとに合わせた、
デザイン、いちからつくる造り付け。
玄関ドアと、外壁との一体化。
蹴板H200のステン、
ステンレスヘアラインの、堀商店のレバーハンドル。
ポスト口本体、そして、
室内から郵便物が取れるようにする。
建物廻りは川砂利敷き、
アプローチの敷石、、、
などなど、なのである。
登り軒天の家
外壁と同材でつくる
外物置の扉。
既製品のアルミ製の、
勝手口ドアをつけるというのが、
普通というか、簡単なのだが、
外壁と同材でつくる、
外壁と一体化させるのである。
波板を張っている。
水仕舞いも考えながら、
板金で枠廻りもカバーしているのである。
なかなか手間暇かかるのだが、
出来上がると、実に、
すんなりと、納まっているのである。
登り軒天の家
木栓の取外し
2階の一室、
一部置き畳とした。
床板は張ってあるので、
畳を取ると、
床板が現れるつくりなのである。
畳の際は、つまずかないよう、
板床と畳の厚み30mmの分段差となるので、
巾10cmの斜めに落とした取外し可能の、
框を床板と同材の杉でつくり、セットしてあるのである。
固定は、最小限のビス留めとし、
穴を掘って、ビスを沈める、
そして、木栓にてビスを隠すかたちとした。
そして、大工さんのアイデア。
取り外したいときは、
木栓の中心にほんの小さな穴がある。
そこにビスをねじ込み、
引っ張り上げれば、
木栓が取れるようにしたのである。
登り軒天の家
スカイラインも艶やか
妻側の屋根は屋根の出はない。
隣家との間が、
少しでもすっきりする。
空が広く感じる。
スカイラインも艶やかなのである。
登り軒天の家
PROによる写真撮影
当然、私も撮るのだが、
PROの方、
建築写真のカメラマンさん、
中村写真工房さん、
完成したら、撮影していただくのである。
夕景も撮ってもらう。
出来上がりが楽しみなのである。
登り軒天の家
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