舟越工務店ブログ
舟越工務店の展示会など、イベント情報をお伝え致します。
入口から、見える丸窓
入口戸を開ける。
内部の薄暗い中、
見える、丸い光、、、
丸窓である。
これは、既存のままなのである。
そして、丸窓に、
緑の木々が、映り込んでいる。
まさに、切り取られた風景。
偶然ではない。
つくられたもの。
いやはや、
アートを感じた、、、のである。
閑雲居 土蔵改修project
入口廻りを改修する
入口廻りを改修した。
枠は漆喰塗りでつくられていたが、
捲れてきていて、
左官で補修するには、
部分的な補修では難しく、
すべて捲って、
下塗りから塗り整えることとなる。
検討した結果、
木にて、カバーすることとなったのである。
もとの形状に近く、
少し外に向かって開いている、
かたちとしたのである。
この部分は、塗装をせず、
白木のままなのである。
そして、入口の戸は、
アルミ製の片引き戸であったが、取外し、
内部にあった米貯蔵室の、
ブリキ張りの入口戸に、手を加え、
新たに、土蔵の入口戸となったのである。
ブリキの質感が、
重厚に映るのである。
閑雲居 土蔵改修project
既存の窓廻りを改修
北側の面、
壁面は既存のままなのだが、
窓廻りは、改修されたのである。
もともとは、格子があり、
その内側に閉じれる土塗りの引き戸がある。
その戸は、そのままにして、
格子は取外し、
新たに納まるサイズのサッシを、
取り付けたのである。
横滑り出しの、
シンプルに映るサッシとした。
窓廻りの漆喰の部分は、
もともとの漆喰に合わせて補修した。
そして、窓上にある、
引掛け式の庇(ひさし)は、
傷んでいた、
葺いたあった、板と檜皮は、
ガルバリウム鋼板素地小波葺きとし、
破風板も新しくし、
取り付けたのである。
閑雲居 土蔵改修project
写真を整理中。
工事前、工事中、完成と、
一軒の家の、
写真をファイルにするべく、
整理中なのである。
施主様にお渡しする、、
一枚一枚、意味がある、
なかなか、割愛できない、
ということで、、、
かなりの枚数と、
あいなる、のである。
登り軒天の家
土蔵のファサード
建物の正面、
土蔵のファサードの様相なのである。
併設する、母屋に対峙するのである。
2階部分の漆喰の壁は、
そのまま、なのである。
新しい部分、
巾広の鼻隠し、
そして、シルバーの樋、
そして、入口廻りが新しくなったのである。
閑雲居 土蔵改修project
落葉よけネットを仕込む
樋(とゆ)は、シンチャ色の樋から、
新しい、ガルバリウム鋼板製の、
シルバー色のものに交換したのである。
そして、木々が近いうえ、
集水器のところに、
落葉が堆積していたのである。
ということで、
落葉よけネットという、
樹脂製のネット状のものが、
仕込まれているのである。
見た目は、目立たない、
下から見たら、実に、
あるのか、わからないのである。
閑雲居 土蔵改修project
既存に馴染ます。
軒先、軒天部の漆喰の捲れがあり、
改修するのだが、
いろいろなやり様がある。
NEW スタイル、、、
木にてカバーするやり方。
大きめの破風、鼻隠しを廻り、
軒天も板を張り巡らす。
色目は、エボニー、ブラック。
併設している既存の母屋のかたちと同調、
馴染む、かたちとなったのである。
外壁の波板は、
既存の漆喰壁の色目に、
合わした色で塗替えたのである。
外廻りの改修、
違和感なく、納まったのである。
閑雲居 土蔵改修project
新たに窓を切る
古くなったところを、改修する、
そして、改新する、
新たなる考えで、、、
1階部分に、小さな丸窓がある、
こちらは、もとから、ある。
窓廻りの板金部は、
塗替えした2階部分の波板と同色で、
塗装したのである。
そして、2階部分に、
風穴を開ける、、、
新たに窓を切ったのである。
内外からの見え様を考え、
導き出された、
ここぞという、位置取りなのである。
木々の間から、垣間見える、、、
のである。
閑雲居 土蔵改修project
緑の中、佇む土蔵
工事中の足場もばれ、
緑の中、佇む土蔵なのである。
何事もなかったかのようなのだが、
よく見ると変わっているところがある、、、
全体の建物としてのボリュームは、
そのままなのだが、
新しい考えで、改修、改新、
しているところも、多々ある。
すべてが、違和感なく、
納まっていれば、いいと思うのである。
閑雲居 土蔵改修project
土蔵改修project 完了
かねてから、
取り組ませていただいていた、
土蔵の改修projectが、
無事完了した。
提案させていただいてから、
かれこれ、6年越し、、、
当初は、外廻りの内容であったが、
内外とも手を加える、増長した、
計画となったのである。
ここぞ、というポジションに、
新たに設けた窓。
見える、切り取られた風景。
中の少し薄暗い感じから、
外の明るさが浮き立つ、、、
今の季節、
新緑の木々が、
垣間見えるのである。
季節によって、
色合いが変わる、、、
秋には、窓辺が紅に染まるのである。
閑雲居 土蔵改修project
チョイスの数々が合わさった照明器具
左より、
クリア白熱ランプ60W、
ガラスのセード、
セードホルダ、
ソケット + コード長さ30cm + 引掛けシーリング(100wまで対応可能)、
引掛けシーリングカバー、
を、ひとつにして、
ひとつの、照明器具となる。
ここぞというところ、
空間、設置場所に合わせた、
チョイスの数々なのである。
閑雲居 土蔵改修project
窓をコーナーに
光のことを考えると、
窓の位置取りも変わってくる。
光は、その光自身がものに当たり、
そのものが明るくなることで、
その廻りに明るさをもたらす。
光の存在を感じるのは、
その光が当たっている部分が、
明るくなっていることで、感じるのである。
照明器具でも、たとえば、
シーリングライトの傘、、、セードの部分に、
光が当たり、その部分の明るさで、
廻りに明るさをもたらす。
また、光は、光源より、その当たる部分が、
近ければ近いほど、明るくなる。
その比率は、距離の長さの2乗の率で、
明るさが変化する、のである。
太陽を光源と見立てれば、
直射日光を考えると、
距離との比率で見ると、
距離の差による明るさの変化は、あまり変わらない。
直射日光ではない、
太陽に照らされてバウンドする光、
外部の明るさの、室内への導入口である、
窓をひとつの光源と見立てれば、
そこから、当たる部分、面がより近いほうが、
効果的なのである。
窓を空間のコーナーに配置し、
窓から、光を取り込み、
その光をその折かねの面に、
すぐさま当てる、、、
そして、その面が明るくなり、
そのバウンドする光で、
廻りに明るさをもたらしてくれるのである。
登り軒天の家
アクリルトーメーの手摺
吹抜廻りの手摺は、
アクリルトーメーはめ込みの手摺なのである。
最小限の木のフレーム、
笠木と手摺柱部のみとしている。
壁沿いは、木をつけず、
アルミのチャンネルを埋め込み、
アクリル板は、その中に差し込まれる納まりとした。
木によって、壁が分割されないようにしたのである。
壁がつながっているようにみえるので、
1階から続く壁面が、2階に続いていき、
おおきなひとつの壁面に見える。
1階と2階のつながりを考えたつくりなのである。
そうすることで、
空間がより拡がって見える、感じる、、、のである。
床面、笠木、手摺柱は、
フラットな面に、アクリルが差し込まれるかたちとする。
これも、いわば、アクリル板の、
存在を消す、ディテールなのである。
アクリル板は、いざというときには、
交換できるよう、笠木を外すことができる、
つくりとなっているのである。
登り軒天の家
光を映し出す天井
天井面に、あらゆる光が、当たり、
バウンドする、投影する、、、
そして、空間に明るさをもたらす。
いわば、光を映し出す天井となる。
天井面全体が、光のキャンバス。
なにも取り付けていない、、、
もちろん、照明器具も付けていない。
何もない、真っ白なキャンバス。
そこに、光を投影させる。
天井は窓上から勾配が始まるようにし、
窓から、天井面に向かって、
自然の光が、滑り込むように、
光のグラデーションを効かせながら、、、
入ってくるのである。
自然の移ろい、
微妙な光の移り変わりも、
感じられるようにしたのである。
登り軒天の家
コーナーから入る
部屋に出入りする入口。
できたら、部屋の隅、
コーナーから、入るのがいいと思う。
そうすることで、
ひとつ壁面が大きくとれ、
部屋全体が落ち着いた感じとなるのである。
収納の建具と折りかねの位置となった。
収納の建具は、壁、天井と同材の月桃紙張としり、
感覚的に、一体的に感じるようにした。
出入り口の建具は、あえて、
ピーラー突き板張りとし、
出入り口であることが、
認識しやすいようにしたのである。
登り軒天の家
ミニマムな灯具
できたら、
照明本体の存在を消したい、、、
光だけが浮き立てばいい、と思う。
見せる照明器具という場面もあるが、
いわゆる、部屋に対してなど、
必要な明かりを確保する、ベースの照明は、
その方がいいと思うのである。
そうなると、ミニマムな灯具を捜す、となるのである。
極めて、ミニマムに設計、製作された、
照明器具、、、スポットライトなのである。
角度も変えられ、LEDランプの種類、
光の拡がりのタイプも、中角、拡散と2種ある。
コイズミ照明のarkiaシリーズ、
当社の定番の灯具となりそうなのである。
天井、壁面を白く、すっきりつくり、
それにバウンドさせた光で、
必要な明かりをとる、という目論見なのである。
登り軒天の家
可変できる間仕切
すべて固定でなく、
変化させることが出来る、
いわば、可変できる部分をつくっておく。
広くつくっておいて、
必要に応じて、仕切れるような、
つくり、、、
たとえば、将来において、固定となる部分のみを、
つくっておいて、必要に応じて、、、
となるのだが、、、
初めから、間仕切りをつくっておいて、
それが、必要に応じて、
取り払うこともでき、
変更したい位置、かたちに、
利用できるようなつくり、、、
いわば、可変できる間仕切、
なのである。
表わしの梁は、
ストラクチャー、構造の部分なので、
そのままで、
壁面を構成する、
杉の実付厚板、厚み30mmは、
1枚1枚、外せるつくりとなっている。
この、間仕切のつくり方は、
当社の定番の、つくり方となっている。
後から、部屋を間仕切りたいという場合、
そして、また、間仕切を取り外したいという場合、
有効なつくり方なのである。
杉特有の素材感も味わえ、
空間に、自然の素材の、
風合いをプラスすることができるのである。
そして、建具はもちろんのこと、
取り付いている枠も、
ビス留めとし、
外せる納めとなっているのである。
可変できる壁、
住まいのプランニングのにも、
新たな可能性を与えてくれるのである。
登り軒天の家
階段廻りの手摺
吹抜廻りの手摺とは対象的なつくり、
階段廻りは杉の厚板30mmが、
立ち上がっている、かたちなのである。
木板のみで、壁面を構成している。
それが、下から立ち上がってきたイメージ。
高さは出来るだけ抑え、
2階ホールの空間に、
高さによる圧迫感を与えないようにする。
板の面にすることで、ホールが、
いわば、ブリッジのような、
寒々しい感じにならないようにする。
吹抜廻りの手摺のトーメーなつくりと、
バランスをとるのである。
登り軒天の家
吹抜からの見え様
吹抜上から、見下ろす、
吹抜からの見え様。
1階のリビングダイニングから、デッキ、庭という、
外への一連のつながりが、見て取れる。
サッシの下の障子を床面より下げているので、
光が影をつくることなく、
入ってきているのがわかる。
間口3mx奥行き約2mxの吹抜なのだが、
まったく、大きすぎず、小さすぎず、
丁度の大きさに感じるのである。
そして、1階が近く感じられるのである。
1階から2階の高さも抑えているので、
1階が近く感じられるのである。
そして、吹抜廻りの手摺をすべて、
アクリルトーメーのはめ込みにしたのも、
一員しているのである。
登り軒天の家
外壁波板の塗装
塗装屋さんによる、塗装。
既存の外壁波板面の塗装なのである。
まず、既存の波板をケレンして、
エポキシ系のサビ止め塗り、
そして、シリコン系の塗装となる。
色目は、色サンプルで、
施主様に現場確認して決定、、、
既存の漆喰の壁に、
極力合わせるということで、
かなりアイボリー掛った、ホワイトとなる、、
つやは、3分つやの、
仕上がりと、なるのである。
閑雲居 土蔵改修project
新外トイレの様子2
新外トイレの様子2
天井は杉板張り、
長手方向に張る。
照明は、もともと付いてあった、
既存の照明を、流用しているのである。
あかりが漆喰にあたって、
明るい感じとなったのである。
手摺も付けた、、、
ということで、
やはり、杉の腰板に、
ガードされている感じ、、、
なかなか、落ち着いた、
外トイレができあがったのである。
古民家再生in里山2018
新外トイレの様子1
新外トイレの様子。
入口の引戸は、吊戸とし、
水や汚れに強いよう、
メラミン板張りとした。
床は段差を付けず、
掃除しやすいよう、
コンクリート、コテ押さえとする。
床の排水は、
土付きの靴で入られることも、
予想されるということで、
詰まる原因となるので、
なしとした。
手洗いは、
偶然壁のくぼみが取れたので、
出来るだけ出っ張らない、
出共々コンパクトなサイズのものを、
選定、納めている。
上部にも、くぼみを利用して、
小棚、タオル掛けが取れた。
腰壁は杉板横張り、
壁は、漆喰壁とした、のである。
古民家再生in里山2018
違和感なく、納まった
何事もなかったかのよう、、、
実に、違和感なく、
納まった、のである。
外水廻り工事が完了した。
拡張された外トイレ、
流し台も納まったのである。
土間コンクリートも打たれ、
段差なしの、バリアフリーの、
外トイレとなったのである。
古民家再生in里山2018
光が差し込む階段
いい感じに光が差し込む、
階段となった、のである。
朝、限定、、、となるのである。
登り軒天の家
階段の設え
階段の設え。
段の断面が見える、
いわゆる、雛壇階段。
階段下には、壁面収納が、
ほぼ階段の半分の奥行きである。
階段がはね出すかたちとなっており、
横から見たとき、
階段を支持するささら桁が大きくならないよう、
厚みのあるささら桁となっているのである。
階段横の壁は、
杉板で、厚み30mmある、、、
そのまま、2階の階段廻りの手摺となるべく、
立ち上がるのである。
廻りの月桃紙の白壁の中、
素材感のあるポイントの壁と、
なっているのである。
頑丈でやわらかい、
なんとも、手触りもいい、、、
杉、特有の素材感を感じながら、
昇り降りできるのである。
登り軒天の家
窓の廻りの様子
窓の廻りの様子。
サッシは、横滑り出し窓で、
ペアーガラス、
外がアルミで、内側が樹脂の、
いわゆる、複合サッシで、
サッシ枠から、動く部分の枠、
障子がはみ出ない、
シンプルなものとした。
竹、縄.荒壁が見受けられる。
これらをカバーすべく、
木枠が4方、入るのである。
この枠の縦の両サイドの分と、
上の枠は、テーパーで納める。
室内に向かって、斜めに拡がる、
納めとするのである。
そうすることで、
壁の厚みを感じさせない。
横から見ても、枠によって、
ガラス部分の開口が、
できるだけ、塞がらないようにするのである。
閑雲居 土蔵改修project
風穴が開いた
壁を切り取った部分に、
サッシが入った。
新たに窓を1枚設けることで、
やはり、空間にかなりの、
影響を与えることがわかる。
2階は、小さな窓がひとつあり、
それも、土塗りの戸によって、
閉じられるつくりとなっている。
ものを、保管、貯蔵するスペースという意味では、
外部の影響を受けにくい、
外部に対して閉じたつくりとなり、
いわば、そのつくりが、土蔵なのだが、
1ヶ所、風穴を開けるかのように、、、
窓をとると、
結構、いろいろなメリットが出て、
貯蔵目的という空間から、
いろいろな使い様のある空間に、変わるのである。
採光が取れ、風が入る、
風が流れる、景色が見える、、、
だけに留まらない、
まさに、風穴が開いた、、、のである。
閑雲居 土蔵改修project
丑鼻
妻壁の最上部にある、
紋様、、、
丑鼻(うしばな)という。
耕の文字がかたちづくられている。
文字のバックの部分、
漆喰が塗られていたが、
薄いグレー色になっていた。
当初は、黒かったであろう。
ということで、
施主様の丹念な筆が入る、、、
細部の塗装を施された、
バックを黒く塗られたのである。
見事、耕の文字が引き立ったのである。
閑雲居 土蔵改修project
施主様塗装
木部の塗装は、
施主様にて、されるのでる。
母屋の工事の時は、
外壁すべて板張りなので、
かなりの量を塗っていただいている。
比べれば、少ない量ではあるが、
破風、鼻隠し板部、
足場に上っていただいての、
作業となるのである。
ということで、きれいに、
塗り上げていただいている。
プラネットカラー社の
ウッドコート、
エボニーという色。
いわゆる、黒色なのである。
外観が、ぐっと、引き締まったのである。
閑雲居 土蔵改修project
荷台で思案中。
軽トラの荷台が、
格好の打ち合わせ台となる。
既存の内部にあった、
米貯蔵室の入口の戸を利用して、
建具屋さんによって、
土蔵入口の引戸につくり替えるのである。
いろいろ測りながら、思案中、、、
極力加工を少なくして、納めるのである。
表面のブリキの板が、外面となる。
なかなかの風合い、なのである。
出来上がりが楽しみなのである。
閑雲居 土蔵改修project
内外がつながる空間
内外をつなぐ、、、
自然につながるよう、、、
できるだけ、スムーズにつなぎたい。
外部と隔絶した空間より、
外部とつながりがある空間、家の方が、
生活の中、自然を感じるシーン、
多感になるシーンが増え、
豊かさと、彩りを与えてくれるのである。
また、室内である屋内空間と、
軒下のデッキの、半屋外空間を界しながら、
庭という、屋外空間が、
ゆるくつながり、つながることで、
各空間が、ひとつの一体的な空間となり、
拡がり感を与えてくれる、のである。
床の高さ関係は重要。
デッキの高さは、内部の床高さより、
幾分か下げ、庭の地盤との段差も、
高くなりすぎないようにした。
板塀を設け、
プライバシー確保と、
板の面があることで、
内部空間と一体の空間が、
板塀まであるよう、
感じられるようにしたのである。
登り軒天の家
-
- フォームからのお問合せ
- お問い合わせフォーム
-
- お電話からのお問合せ
- 0773-27-8739
-
- FAXでのお問合せ
- 0773-27-8030