舟越工務店ブログ

2018年05月20日 【

窓をコーナーに

光のことを考えると、
窓の位置取りも変わってくる。

光は、その光自身がものに当たり、
そのものが明るくなることで、
その廻りに明るさをもたらす。
光の存在を感じるのは、
その光が当たっている部分が、
明るくなっていることで、感じるのである。

照明器具でも、たとえば、
シーリングライトの傘、、、セードの部分に、
光が当たり、その部分の明るさで、
廻りに明るさをもたらす。

また、光は、光源より、その当たる部分が、
近ければ近いほど、明るくなる。
その比率は、距離の長さの2乗の率で、
明るさが変化する、のである。

太陽を光源と見立てれば、
直射日光を考えると、
距離との比率で見ると、
距離の差による明るさの変化は、あまり変わらない。

直射日光ではない、
太陽に照らされてバウンドする光、
外部の明るさの、室内への導入口である、
窓をひとつの光源と見立てれば、
そこから、当たる部分、面がより近いほうが、
効果的なのである。

窓を空間のコーナーに配置し、
窓から、光を取り込み、
その光をその折かねの面に、
すぐさま当てる、、、
そして、その面が明るくなり、
そのバウンドする光で、
廻りに明るさをもたらしてくれるのである。

登り軒天の家