舟越工務店ブログ

2020年07月03日 【

うねる、梁

見上げれば、、、
数々の、うねる、梁、、、なのである。

玄関入って、どん奥のスペース、、、
土間の台所のスペース上の、
様子なのである。
数々の梁が、複雑に折り重なり、
また、それらが、
微妙に曲線を描きながら、
上下、左右にうねりながら、、、
組まれているのである。

それらの間から、黒く燻された、
煤竹や、杉皮の野地板が見受けられる。

そして、木組みの間が抜けている部分、
茅葺屋根の小屋裏が、垣間見れるのである。
他のスペースは、天井が張られ、
このような、木組み、、、
小屋組みの有り様は、見れないのである。
と同時に、一番天井高さが高い空間でもある。
おくどさんがあり、
立ち上るその煙や湯気が、
充満せずに、上に抜けていく、、、
換気のことも考えた上での、つくりなのである。

ただ、空気は外気とつながり、
断熱や、気密とは無縁の空間である。

改造をする、ポイントとしては、
新しいかたちとして、
やはり、ある程度、
温熱環境を整える、、、
いわば、特に、寒さ対策を考えるということ。

そして、煤や、藁等が、
上から落ちてくる、、、の対策。

となると、外気と縁を切る、等、
塞がないといけないということになるのであるが、
どのラインで塞ぐか、、、
うねる梁を見せるか、
見せまいか、、、
どのあたりで、
折り合いを付けるか、、、

なかなか、おもしろくも、
難しい、、、
難問をいただいたのである。

煙突のある家