舟越工務店ブログ
うねる、梁
見上げれば、、、
数々の、うねる、梁、、、なのである。
玄関入って、どん奥のスペース、、、
土間の台所のスペース上の、
様子なのである。
数々の梁が、複雑に折り重なり、
また、それらが、
微妙に曲線を描きながら、
上下、左右にうねりながら、、、
組まれているのである。
それらの間から、黒く燻された、
煤竹や、杉皮の野地板が見受けられる。
そして、木組みの間が抜けている部分、
茅葺屋根の小屋裏が、垣間見れるのである。
他のスペースは、天井が張られ、
このような、木組み、、、
小屋組みの有り様は、見れないのである。
と同時に、一番天井高さが高い空間でもある。
おくどさんがあり、
立ち上るその煙や湯気が、
充満せずに、上に抜けていく、、、
換気のことも考えた上での、つくりなのである。
ただ、空気は外気とつながり、
断熱や、気密とは無縁の空間である。
改造をする、ポイントとしては、
新しいかたちとして、
やはり、ある程度、
温熱環境を整える、、、
いわば、特に、寒さ対策を考えるということ。
そして、煤や、藁等が、
上から落ちてくる、、、の対策。
となると、外気と縁を切る、等、
塞がないといけないということになるのであるが、
どのラインで塞ぐか、、、
うねる梁を見せるか、
見せまいか、、、
どのあたりで、
折り合いを付けるか、、、
なかなか、おもしろくも、
難しい、、、
難問をいただいたのである。
煙突のある家